子供には達成感を感じる育て方を。その意義と方法はどうする?

子供の勉強だけでなく、何にでも

   達成感を感じる

ということは、大事なことですよね。

達成感を感じることで、そのことが

   次に何かを成し遂げるための

   モチベーションにつながる

って、よく言われますよね。

そう言えば、アメリカのメジャーリーグの野球が

日本でも放送され出して、私も観るんですが、

ひとつひとつのプレーに、うまく行った時には

ベンチに戻ってきた時なんかに、みんなでハイタッチで

迎えているんですね。

ヒットを打ったといっては、

   ハイタッチ

バントを成功させたといっては、

   ハイタッチ

ああいった行動のひとつひとつが、選手に

   達成感

を感じさせ、モチベーションを高くすることに

つながっているのかな、と感じます。

そう言えば、解説者やアナウンサーの言葉も、

イチロー選手がアメリカでサヨナラホームランを打った時に

  「Good bye Baseball!」

なんてアナウンサーが絶叫していました。

国民性なんでしょうか?

こうやって、思いっきり選手を

褒め称える文化

って

やっている選手にとっては、達成感という意味でも

とても役に立っているんだろうと思います。

日本でも、最近はハイタッチなどの歓迎方法が

増えたようではありますが。

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子供に達成感を感じさせることは、大切なことですよね

達成感って、子供の勉強、発達にとってもとても大事ですよね!

ところでこれは、私が以前ある人から聞いた話です。

その人は コンピュータのソフトウェアを作っていました。

まだコンピュータが世の中に登場して、間もないころのことでした。

その人はあるスーパーに勤めて、友人と二人でオフィスコンピュータの

ソフトウェアを開発していました。

オフィスコンピュータで、自分たちの作ったソフトウェアを動かして、

出てきた資料を社長に見せました。

社長さんはビックリしたとのことでした。

  「え~!!
   コンピューターって
   こんなことが できるのか!!」

その二人の得意満面な顔が、想像できそうです。

嬉しくて、また次のソフトウェアを開発しました。

すると、社長さんが また

  「え~!!
   こんなことまで できるの!!!」

またまた、びっくりしてしまいました。

また嬉しくて、どんどん開発を続け、ソフトウェアは

どんどん高度なものになって行きました。

開発のたびに社長さんはビックリし、

   達成感を感じた

   二人はとても幸せ

でした。

人生の中でも、とても充実した時期だった、とのことでした。

いつしか、会社は二人の開発したソフトウェアで

業務がしっかりと回るようになりました。

そして、二人はその会社を去り、別のスーパーで

同じようにソフトウェアを開発することにしました。

さあ、新しい会社でまた前の会社の時のように

素晴らしいソフトウェアを開発して、

   喜んでもらおう

と思ったのですが、そううまくは行きませんでした。

まず、ソフトウェアの最初の段階を作りました。

意気揚々と社長のところに持って行って、それを見せました。

すると

  「えっ!
   何?
   これしかできないの?」

二人は慌てて、次の段階のソフトウェアを開発しました。

また持って行って 見せると

  「何?
   あの資料は
   まだ できないの?」

作っても作っても、帰ってくる返事はほぼ同じでした。

転職に失敗したと感じたそうです。

二度目の会社では、最初の会社でやったことと同じことをやっても、

達成感を感じさせて貰えませんでした。

その彼は、その後は独立し、自分でソフトウェアの会社を立ち上げました。

その時に聞いた話でした。

二度目の会社では、

   比較できるソフトウェア

がすでに世の中に存在していたことによる悲劇だったのでしょうか。

きっと、子供さん育てる時にも、同じことがあるのかな?

なんて思ってしまうんですが …

この年齢の子なら、これぐらいはできる …

あっちの子は、こんなことができる …

こっちの子は、こんな点数だった …

みたいな情報をたくさん知ってしまい、

親が、

   子供の成長より少し先

を期待してしまう。

その結果、子供は頑張っても頑張っても認めてもらえず、

達成感を感じることができない!

もしかしたら、そんな状況に陥っている人もいるかもしれませんね。

子供さんの将来のためにも、そして幸せのためにも、

よその誰かと比べるのではなく、

親の期待と比べるのでもなく、

   昨日の子供自身と比べて

見てあげることができたら、

子供さんも達成感を感じるチャンスが増えて、

素晴しいでしょうね。

達成感を感じることの意義って、どんなことなんでしょう

好奇心、挑戦する心、達成感 …

こういったものは、人に備わっている本質ですよね。

白熱教室というテレビ番組で、

ヒマラヤ登山のことを話していた人がいましたが、

登山した人が書いた本を読むと、

つらく、苦しいことだらけで、楽しそうなことは

ほとんど書いてなかった、ということでした。

この本を読んだ人は、

  「この人は二度と登山など

   したくないと思っているに違いない」

と感じるのですが、実際は違う。

また登りたくなってしまうようでした。

子供がゲームに熱中する、なんていうのも

同じようなものかもしれませんね。

   好奇心、

    挑戦する心

     達成感

結構、このサイクルにピタッとハマっているんじゃないでしょうか。

ゲームも、難しすぎてもダメですが、易しすぎても、つまらない。

前より少し難しくて、

   少しずつ成長を感じられる

ぐらいの難しさがいいんでしょうね。

そして、この、ゲームなんですが …

私は、この中に

   自発性の芽

が隠れていると思っているんですが …

大好きなはずのゲームも、誰かに

   この大会に出て、

    優勝しなさい!

なんて、強制されてやってるんじゃ、きっと楽しくないでしょうね。

なんか、

勉強のときと、似たように思えてしまいます。

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でも、

   ゲームなんかできて、

    どうする?

なんていう声が聞こえてきそうです。

そうですね~ ・ ・ ・

ゲームが問題なのは、

ゲームそのものというより、

   ゲームの世界への逃避

なんじゃないでしょうか?

ちなみに、私の場合は、

   子供と一緒に

   ゲームを やってました。

そして、たいてい、私が負けてました。

でも、おかげで、

   自分で考え、

   自分で決断する

という自発性の芽が、少しは育ったんじゃないかと思っています。

脳科学者の茂木健一郎さんも、

「脳活用法スペシャル」という番組で、

   脳には自発性の回路がある

そして、

   自発性の回路は

    何で育んでもいい

ということを言ってたんです。

そして、

   好奇心、挑戦する心、達成感

の、いいサイクルにつなげるために、

   自発的に行動する

ことがとても重要なんでしょう。

ゲームもそのために利用する、という手も十分にあると思います。

子供が達成感を得るためには、親はどうすればいい?

子供が達成感を感じられるために、親ができることは

何でしょうね。

きっと、子供がやったことを、認めてあげること

なんじゃないでしょうか。

宗教評論家のひろさちやさん、という方が

「舌切り雀」で、面白い話をしていました。
(ひろさいやさんのお話です)

  おじいさんが飼っていた雀が

  おばあさんの洗濯のりをなめてしまい

  怒ったおばあさんに、舌を切られてしまって

  自分の家に、逃げ帰ってしまった。

というお話なんですが、

この後、おじいさんが、雀の家に行って、

  おじいさんは

   小さなつづらをもらってきました

   中には宝物が入っていました

そして、おばあさんも、雀の家に行って、

  おばあさんは

   大きなつづらをもらってきました

   中には化け物が入っていました

ということだったそうです。

さて?

ここで質問です。

  もし、おじいさんが

   大きなつづらをもらってきたら

   中には、何が入っていたんでしょう?

まったく思いがけない質問をしてくださるもんですが…

   やっぱり化け物が入っていた?

  えっ!

   雀は、おばあさんに宝物をくれて、

    可愛がってくれたおじいさんに

    化け物をくれるつもりだった?

あ~…

違いそうですね~。

   じゃ、 宝物だった?

  えっ!

   おじいさんは、もっとたくさん

   もらえたのに、損してしまった?

あっ!

   雀は人のこころが分かるので

   おじいさんが小さいほうを

   選ぶということを、知っていた?

  えっ!

   じゃ、雀はどうして

   おばあさんの洗濯のりをなめたの?

こんな感じで奥さんと話していた、ひろさちやさんですが、

いろいろと話しているうちに、

ひろさちやさん自身が、ある答えに気づいたそうなんです。

その答えとは ・・・

   あれはね、

   大きいつづらにも、

    小さいつづらにも、

   どちらにも 宝物が

    入っていたんです。

でも、おばあさんには化け物が…

   それはね、

   おばあさんは、

   もっといいものが欲しい

    と思っていたから、

   せっかくもらった宝物を

    化け物、ということに

    してしまったんです。

ということでした。

これ、子育てでの話に置き換えて話してくれたのが、以下の話です。

たとえば、子供が学校から帰って来て、

   お母さん、

   今日、試験で80点とったよ!

と、喜んで見せたとき、

お母さん、「すごいね!」と言って

ご褒美をあげようとするんだけど ・・・

   ちょっと待てよ!

と考えるんだそうです。

で、

つい、聞いてみたくなってしまうんだそうです。

   ところで、

   今日、

   平均点 何点だったの?

聞いて、お母さん、

   ご褒美、

    や~めた!

せっかくの「80点」という宝物が、

化け物に変わってしまいましたとさ。

この、ひろさちやさんのお話は、

とても考えさせられてしまいました。

この80点は、間違いなく、子供の頑張った成果・宝物です。

遠慮なく褒めてあげたいですね。

比べるなら、

   子供さんの

   前回の成績と比べる

がいいんじゃないでしょうか。

前回より良かったら、

   おおいに褒める

子供さんが喜んだら、

   子供さんと

    一緒に喜ぶ

これを繰り返すことで、子供さんには

   達成感 ⇒ 挑戦する心

が育まれ、自発性が育まれると思いますよ。

ご褒美には、何がいいでしょう?

野球のメジャーリーグでよくやっている

  「ハイタッチ」

なんか、いいんじゃないでしょうか?

これ、お金もかからないし、

   最高ですよ。

その日のために、

いまから子供さんと、

   ハイタッチの練習

なんていうのも、いいと思いま~す!

まとめ

子供が達成感を感じるために、

親がやれることは、たくさんあるはずですね。

子供が何かを達成したときは、

すぐにそれを認めて(知って)あげましょう。

そして、子供が喜んでいる様子があったら、

一緒に喜んであげましょう。

   ご褒美は 「ハイタッチ」

なんかもいいですよね。

比べたくなったら、

どこかの子と比べるのじゃなくて、

   昨日の自分と比べてあげる

にしましょう。

せっかくの宝物を、

化け物に変えないよう、気を付けてほしいな~

なんて、思ってしまいます。

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