互いに優しさを持ち、愛し合いながらもうまく行かず、離婚の危機にまで陥ってしまう。
そんな夫婦がドラマ「グッドワイフ」に描かれていました。
会社だろうと学校だろうと、
悪口を言い合ったりケンカをしながら過ごしていたいなんて、誰も思っては思っていませんよね。
誰もが、仲良く楽しく過ごしたいと思っているはずです。
夫婦でも同じ、ののしりあったりケンカする家庭を築きたいなんて思って結婚する人はいません。
でもいつの間にか破局の危機を迎えてしまうことがあるんですね。
そしてここにも、互いに愛し合いながらも離婚を目前に控えた夫婦がいました。
初めて聞いた! あなたの弱音
汚職容疑で逮捕されてしまった夫・蓮見壮一郎(検事)を、弁護士の妻が弁護することになります。
妻は、家庭を守るために自分が犠牲になったという思いがあっても、それを夫に言うことはありませんでした。
ところがある時、夫との会話の中で、その思いをつい口にしそうになってしまいます。
が、
妻
「もういい
言いたくない」
夫
「君は言わないからな
俺には本音は
君は完ぺき主義で良妻賢母で
いつも正しいよ
俺に弱音を吐いたこともない」
妻
「そんなふうに思ってたの?
だから あなたも私には
ホントの姿を見せなかったの?」
この会話の中にも、夫婦の中にあるいろんな問題が見えてきそうです。
「迷惑をかけたくない」、「心配をかけたくない」という思いが、ついつい望まぬ隠し事につながってしまいます。
弱音を見せたくないというプライドも、隠し事につながってしまうことがあるのでしょう。
でも、お互い愛し合っていて、困っている時には助け合いたいという思いはあります。
次の場面は、夫が検察との争いに敗れ、妻の前でがっくりと肩を落とす場面です。
夫
「検察が本気になれば
個人など簡単に潰せる
組織の後ろ盾を失った検事なんか、
無力なもんだ」
妻
「初めて聞いた
あなたの弱音」
がっくりと肩を落とす夫を見て、妻は満足そうな、優し気な表情に変わっていきます。
この後、妻も
「私も正直に言うと
・ ・ ・ 」
と、自身の行動を夫に語り始めました。
(これはドラマなので、ここからまた次のストーリーの新展開です)
上から目線
今回は夫の弱音をきっかけに、夫婦間の心理的な距離がグッと近づきました。
がっくりと肩を落とす夫を見て、思わず優しくいたわりたくなる心境は、よく分かりますね。
でも、普通はなかなかこうはなりません。
「迷惑をかけたくない
心配をかけたくない」
という理由から、決して弱音を吐かず、肩肘張ってしまうのが普通です。
その結果、夫婦にも関わらず、表面的な付き合いに終始してしまうことになります。
困った時には助けてあげたい、悩んでいる時には相談に乗ってあげたい、と思っても、
どちらも困ってくれないし悩んでもくれないので、結果、互いにいたわるチャンスが訪れない。
その結果、
「夫は(妻は)私に優しくしてくれない」
そして徐々に二人の関係がギクシャクしてしまう。
そんな関係をグッドワイフの主人公の二人の間に感じてしまいました。
★上から目線
でも、どうしてこんなことになるんでしょうか。
そんなキーワードが
上から目線
にありそうな気がします。
助ようとする方は上から目線のつもりはないのでしょうが、助けられる方は相手の上から目線を感じてしまいます。
なので、ついつい肩肘を張ってしまい、関係のギクシャクにつながるのでしょう。
上手に迷惑をかける
こんな関係を打開するには、いったいどんな方法があるのでしょうか。
私が「人間関係をよくするための方法」として聞いた言葉に
上手に迷惑をかける
というのがありました。
★上手に迷惑をかける
比較的簡単にできそうなことをお願いしてしまうということですね。
たとえば久しぶりに夫の実家に帰る時、夫が妻にお願いをします。
「俺の親を喜ばせたいから
親の見てる前では
俺に威張らせてくれないかな?」
なんて頼めたら効果的かもしれません。
その後、帰ってきて
「ありがとう、助かった!」
という展開に持ち込めれば最高ですね。
★一緒に喜んであげる
それともうひとつ、相手に優しくするの方法として、以前「幸福学白熱教室」という番組で
という話がありました。
「パートナーが困ったときに助けてあげたい」と普通のカップルは思うのですが、
調査によると、実は
「パートナーにいいことがあった時、
一緒に、思いっきり喜んであげる」
というカップルの方が、その後長続きしていた、ということが分かったそうです。
相手に優しくするのに、相手が困ってくれるまで待つ必要はないということですね。