ご褒美が逆効果になってしまう使い方もある 子育てではどんな注意が?

子供の教育って難しいですよね。

いや、教育が難しいのは 子供に限ったことではありませんけどね。

何とかやる気を出させたい、何とかもっと頑張って欲しい、

そんな時は、やっぱりご褒美を餌にして釣ってしまおう、

そんなことって、ついつい多くなっちゃいますよね。

毎日、

   ○○時間勉強したら、テレビをみてもいいよ!

   宿題が終わったら、おやつをあげるよ!

それでも、勉強しない! 宿題もやらない!

毎日が、イライラガミガミっていう親御さんも多いんでしょうね。

じゃあ

   ご褒美って 役に立たないの?

いや、そんなことはありませんよね。

要は、

   使い方次第!

ということなんですね、きっと。

とりあえず、ここでは、題して

  「ときどきご褒美の魔力」

ということで考えてみたいと思います。

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せっかくのご褒美が逆効果になってしまう?

もちろん、ご褒美がすべてではないですよ、当然ではありますが …

でも、やる気を出させるためには

   ご褒美も 使い方で

   立派な武器になります

はい。

ご褒美の使い方と言っても、いろんな使い方がありはしますが、

とりあえず、ここでのキーワードは

   ときどきご褒美

そうなんです、ときどきご褒美なんですね。

ところで、ご褒美が逆効果になるっていう話を、知ってますか?

これは、ある実験があって、

  [ご褒美の効果]

そこでは、幼稚園児が2週間、絵を描いて先生のところに

持っていくと、必ずご褒美が貰える、という実験をやったんですね。

そうしたら、最初は喜んで 絵を描いていたのに、

2週間が過ぎ、ご褒美がもらえなくなったら、

前よりもっと絵を描かなくなってしまったそうです。

ご褒美を貰えた子供たちは その後、

どうして絵を描かなくなってしまったんでしょうね?

これに関しては、「白熱教室」というテレビ番組の中での、

エリザベス・ダン博士の言葉がヒントになりそうです。

   楽しみを与えすぎると

    感謝しなくなる!

うん! こんなことを言っていました。

そう言えば、水と空気 というか、

毎日、

  「今日も空気が吸える

    ありがたい!」

なんて思わないですよね、きっと。これと同じなんでしょうね。

絵を描いて、先生のところに持って行くと、

必ずご褒美が貰える。

これが当たり前のことになっちゃって、

ありがたい、なんて感じなくなってたんでしょうね。

こうなると、予定が狂っちゃいそうです。

でも、エリザベス・ダン博士のいろんな実験の中で、

こんなことも言っていましたよ。

チョコレートが大好きな人が、

大好きなチョコレートを

  ・1週間 食べ続けた人

  ・1週間 食べなかった人

との2グループに分けて、

1週間後にチョコレートを食べてもらいました。

さぁ!

反応は どうだったんでしょうか?

はい、ご想像通り!

1週間、チョコレートを食べ続けてた人は、

チョコレートを食べても、楽しみは

少なかったんです。

ところが、1週間、チョコレートを我慢していた

人は、チョコレートがとても楽しめたのでした。

エリザベス・ダン博士の場合は、

マッサージでも同じことが言えたようで、

マッサージも1時間もやってると、

気持ちよさもどこかに行ってしまうんだけど、

途中、

   少しでも休憩を挟むと、

またまた、最初の気持ちよさが戻ってくる、

とのことでした。

だから、だからなんですね …

大切なご褒美は使い方が正しければ大きな力になる

   ご褒美も

   続けて与えてると

    感謝しなくなる

ということになっちゃうんですね~。

これ、人間の本質みたいなもんでしょう。

だから

   ご褒美は

    ときどき与える

ことが ポイント になるんですね。

そして、じつは、これ、

私が放送大学の

  「認知行動療法」

を勉強したときに、

   あったんです!

その名も

  「部分強化」

です!

あ、テキストには「間欠強化」とあったんですが、

多分、意味は同じかと…

いつもご褒美を与えるのが、

  「連続強化」

で、ときどきご褒美を与えるのが

  「部分強化」

と言ってですね、ここで大事な

  ポイントは、

   最初は  連続強化

   途中から 部分強化

にしなさい、とありました。

ここの「強化」って、ご褒美をあげるということだけの

意味ではなくて、褒めるだとか、気持ちいい思いをさせる、

みたいな いろんなやり方のことを指してるんですね。

メジャーリーグで、ヒットを打った選手を

ベンチのみんなが

   ハイタッチ

して迎える、なんていうのも、立派な「強化」ですよね。

そして、これは強力なようです!

ギャンブルにハマってしまった人っていうのは、

   ときどきご褒美の魔力

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    に捕まってしまった!

のかもしれません。

なので、子供へのご褒美も、

   ときどき

    思い出したように

あげるのがいいんだと思います。

あ、そうそう …

ときどきご褒美に、どうして気づいたのか、というと、

以前テレビで、たまたま小学生の縄跳び大会を見たんです。

そしたら決勝で、一方の学校が既定の回数の

ほんの少し手前で、失敗してしまったんですが、

もう一方の学校は、最後まで成功させることができて、

結局、もう一方の学校のほうが優勝ということになって、

子供たちは、みんなで大喜びして騒いでいました。

なんだか、両方優勝ということにしてあげても

いいんじゃないか? なんて思いもあったんですが、

その時、

   はて?

この子たちは、

   大会に出れば

    必ず優勝する

ということが分かっていたとしたら、たとえば

出場チームが自分たちだけ、みたいな時でしょうかね。

   優勝して、

    あんなに喜べるだろうか?

という疑問が湧いてしまったんです。

多分、ちっとも嬉しくないでしょうね。

そう、

   難しいから、

   ときどきだから

嬉しいんですよね!

だからこそ、ご褒美も

   ときどき

の方が効果があるんだと思います。

いつも日曜日に、などというんじゃなくて、

本当に思い出した時、ということです。

ご褒美を子育てに上手に活用しよう

ご褒美は、ものだけでなく

   褒める

なんかも入れましょう。

野球のメジャーリーグでよくやる、

   ハイタッチ

なんかは、とてもいいですね。

   イエ~イ!

なんてやれたら、最高です。

えっ!

  「うちの子には

    褒めるところが

    ないんだけど…」

う~ん…

そうですか…

でもですね、

   褒めるところっていうのは

   実は、探すものなんです。

ほら、野球でもそうでしょう。

選手がバッティング練習をしているのを見ても、

素人が見たんじゃ、いいのか悪いのか、さっぱり分からない。

でも、

その道のプロが見れば、

   いいところも、悪いところも、

   いくらでも見つかる!

んですよね。

そうなんです、

褒めるところを探す、というのも、

   練習

なんです。

そして、いちど

   褒めるところを

    本気で探そうとすれば、

あとは、

   無意識が

   勝手に探してくれる

んです。

ところで、放送大学の「認知行動療法」という

科目のテキストの中で、

   トレーニングはできるだけ

    調子がいい時に終了する

なんていう記述があったんです。

ということは、

たとえば、子供の勉強を見てあげているとき、

だんだん乗ってきて、調子が上がったら、

そこで、スパッと終わりましょう!

ということなんでしょうかね。

はて? この「こころ」は?

   終わった時の気分が、

   勉強を見てもらった時の気分として

   記憶に残る

からのようです。

誰の実験かは忘れましたが、

  「熱いお湯に

   手を入れる実験」

なんていうのがあったんですが、

   一方の人 :

     とても熱いお湯に手を入れる

   他方の人 :

     とても熱いお湯に手を入れる

    さらにその後、追加で

     最初よりはややぬるいお湯に

      手を入れる

そしてその後、どっちの人が熱いお湯に

手を入れるのを嫌がったか!

ということを調べたんです。

普通に考えると

(実は私もそうだったんですが)

   熱いお湯に手を入れさせられて、

   これで終わりかと思ったら、

   また熱いお湯に

    手を入れさせられてしまった、

「他方の人」の方が、嫌がったろうな、

なんて感じたんですが、

結果は!

   一方の人

の方がとても嫌がったんですね。

最後の印象が強く残ってしまって、

どうやら、

   終わり良ければ 総て良し

っていうのは、本当のことだったようです。

また、ところで、心配なご褒美のあげ方なんですが、

ご褒美で、たとえば

    100点とったらご褒美ね

みたいな

    条件付き ご褒美

がありますね、

これ、私にはとても心配なんです。

もしも、100点を取るのがとても難しい

と感じている子だったら、

   「お母さんは

    僕にご褒美をくれたくないんだ!」

なんて、狙いとは逆のことを思ってしまいそうです。

何点だろうと、

   結果へのご褒美

の方が安心できそうです。

まとめ

ご褒美は、何をするにもとても効果のある方法ではあるんですが、

だらだらとあげ続けるのは よしましょう。

そして、ときどき

   サプライズ

のようにあげるのが、効果的かと思います。

でも、子供をしっかりと

   見守ってあげる

というのは、いつでもなんどでも、

OKです!

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