子供が勉強してくれなくて、
困った…
なんて思っている、世のお母さんお父さん方、とてもたくさんいそうですね。
なんとか勉強させようと、
いい点数を取ったら
おこずかいをあげる!
だったり、
お勉強していて
えらいね~!
なんて、褒めて育てる作戦で、一生懸命におだててみたり…
でも、そう簡単にはうまくは行っていないのが現実ですよね~。
とは言え、世の中には
東大 理科Ⅲ類
なんていう、我々凡人には
宇宙人
みたいに見える世界に、悠々と、それも上位の成績で合格してしまう人もいるわけで、
いったいどんな育ち方をしてるんだろう?
なんて考えてたら、
マンガ
「ドラゴン桜」
の中に、
東大理科Ⅲ類に楽勝で合格してしまう、
なんて言ういう天才がいました。
マンガの世界ではあるんですが、なかなか興味深い育ち方をしたようでした。
ちょっと、一緒に覗いてみましょう。
子供に勉強をさせるための動機付けはないか?
ドラゴン桜には大沢賢治くんという子が登場するのですが、
その学力はというと、東大理科Ⅲ類に合格間違いなしというほどなんです。
そしてその大沢くん、子供のころは決して豊かな家庭というわけではなく、
塾にも行けなかったようでした。
そしてまた、水野くんという友達が大沢くんに聞いたところによると、
医者になるために東大の医学部に行くのかと思ったら、なんと
「東大理Ⅲが一番難しいから」
行くんだそうでした。
大学の2年生を終えてから本当に進学したい学部に行くんだ!
なんて、羨ましいお話をしてました。
こんな天才、
いったいどんな育ちかたをしたんだろう、
って水野くんが聞いてみたんですね。
聞いて見たくなりますよね~。
水野
「ねぇ
どうしてそんなふうに なったの?
そういうふうに 育てられたとか…」
大沢
「ウチは教育熱心じゃないよ
習い事も 行かなかったし
ほとんど 構われなかったなぁ」
でも、大沢くん 想い出をたどっていくと
「ウルトラマン!」
そして
「幼稚園のころ ウルトラマンが
めちゃくちゃ 好きになって
それで母親が ウルトラマン図鑑を
買ってくれたんだよね
うれしくて 朝から晩まで
読んでたから 全部覚えちゃった
そうしたらまた 別のを買ってくれて
それも覚えちゃって
そのうち ウルトラマンに
関することなら すべて頭に入ってた」
ここからは 興味が爆発して
・車が好きになって
メーカーと車種 すべて覚えて
・そしたら
車ってなんで走るんだろうと思った
・駆動システムやエンジンのことも
知りたくなって
本を読むようになった
整備工場に行って、おじさんに教えてもらったこともあったそうです。
さらに
・動力が知りたくなって
・・・ 船、ロケット全部調べた
・宇宙に興味が湧いてきて
・・・ 星座を全部覚えて
ビッグバンを調べた
・国旗もあった
・・・ おかげで地理は
一度も勉強してないのに、
すごく得意
さらに
・虫 ・> 生物
・ ・ ・
そして 大沢くん
「でも すべての始まりって ・・・
やっぱり最初の
ウルトラマンだとおもうなぁ…
それもすぐ次を買ってくれたことが
大きかったと思う」
・ ・ ・
「もし・・・
ウルトラマンの知識なんて
なんの役にも立たないって
買ってくれなかったら
全然違ってたんじゃないかなあ…」
だったそうです。
まぁ、いつもいつもこううまくいくかは分からないけど、
当たったら凄そうなやり方ですね。
もっとも、お母さん、こんなこと、狙ったわけではないとは思いますが。
子供が勉強が好きになった理由は、何が考えられるか?
この、ドラゴン桜の大沢くんの例での、最大のポイントは何だったんでしょう?
私なりに考えてみたんですが、
東大の汐見先生という方(現実です、マンガではありません)が、
「スクスク子育て」っていうテレビ番組の中で話されていたんですが…
「子どもは 教えられたり、
引っ張っていかれるから
伸びるのではない!」
「子どもは
自分で自分を育てる!」
ということだったんです。
汐見先生のこの言葉に、大沢くんの成長の秘密が表れていそうですね~。
「日本赤ちゃん学会」なんていう学会もあるようで、ここでの研究によれば、
子供は 同じことは
すぐ飽きる
何かを続けている というのは
必ず 別のテーマを見つけて
やっている
のだそうです。
子どもは いつも「新奇性」という、何かしら新しいものを探しています。
なので、子どもが何かに夢中になっている時は
たとえば 「カップを倒す」 なんかでも、大人には同じことをやっているように見えても、
実は、子どもは
・2回目も倒れるのかな?
・楽に倒せる方法はあるのかな?
・青い色を押しても倒れるのかな?
・ ・ ・
みたいに、いつも新しいテーマで遊んでいるんだそうでした。
基本的に、子どもは好奇心がいっぱいで、いつも新しいことが好きなんだそうですよ。
ところで、話がちょっと変わってしまうんですが、
言葉の話せない赤ちゃんの視力って、どうやって測るか知ってますか?
これ、実は赤ちゃんの「好奇心」つまり、
新しいものに興味がある
という性質を利用しているんです。
たとえば、縞模様が書かれた図を用意して、
1・灰色の図を見せる
2・そのうち見飽きる
3・縞模様の図を見せる
4・ ~そのとき~
「ん?」と興味を示したら=見えた
興味を示さなかったら=見えない
とやって測っているんです。
子どもの「新しいことを知りたい」っていう好奇心は、とても強いんですね。
なので、子どもが興味を持って遊んでいる、ということは、いつも何かを
学習している
勉強している
ということなんですね。
先ほどの汐見先生は、子どもの教育について、
自分で、これやってみたい、あれ調べてみたい
とやっているうちに、
知らない間にいろんな知識やスキルを
身につける!
つまり、
「遊びの中に
すべての要素がある!」
とおっしゃっていました。
まさに、これが
「自分で
自分を育てる!」
なんですね。
子供に勉強をさせる方法のポイントは何か?
とは言っても、親としては何とか子供に勉強をさせたいですよね。
どんな手がいいんでしょうね。
ちょっと考えてみましょう。
ところで、人にはいろんな本能的な欲求がありますよね。
・誰かの役に立ちたい
・誰かに喜んでもらいたい
・やれ! と言われるとやりたくない
これ、子供でもおんなじなようですが、
誰かの役にたつ、とはいっても
役に立つ相手がいないとダメだし、
喜んでもらおうとしても、
相手もすぐに飽きるだろうし …
でも、ありますよ
「好奇心」
これを刺激すれば、さっきの大沢くんのようにずっと続きそうです。
そして、この場合は、
「自発性」:自分の意志でやる
ということでもあるんですよね。
だからこそ、子どもが興味を持ったものを見つけて
・子供の後を追う
(大沢くんのお母さんがやったこと)
・子供の興味が持てそうなものを、
いくつか目の前に置く
・子供をいろんなところに遊びに連れて行く
・子供が何かをやっているとき、
何に興味を持っているのか、を見てあげる
そして、それを伸ばしてあげる
・子どもが外から帰って来た時の
「安全基地」(安心できる家)
を作ってあげる。
なんかが大事になるんだと思いますね~。
ただ、なかなかうまくいかないのは、
子どもが持つ好奇心というのと、親が子どもに持ってほしいと期待する好奇心とが
なかなか一致してくれない、というのがたいていの場合の問題なのかと感じます。
でも、ですよ、
親が子供に期待する好奇心の内容と
子どもが実際に持つ好奇心の内容とが
いつも同じなんて、
ほぼあり得ません
ここはまぁ、仕方ないですよね。
子どもが持った好奇心は抑えるんじゃなくて、
伸ばしていくことにしましょうよ。
まとめ
子どもは「好奇心」のかたまりです。
子どもが一生懸命にやっていることは
すべて勉強・学習です。
子どもが何かに夢中になっていたら、
何に夢中になっているのかをよく見て、
それを支援してあげましょう! (問題行動でなけりゃ)