「子供は褒められて育つ」なんて言われることが多いですよね。
私もそう感じている一人です。
でも、
俺は 叱られて育ったんだ!
っていう人も結構たくさんいますね。
どうして?
考えるに…
褒めるより
叱る方が 楽
だったんじゃないでしょうか。
だって…
たいていは
不満には気づきやすく、
感謝することには
気づきにくい
もんじゃないですか。
ということで、私は 褒めることを中心にして
子供と向き合うことにしてました。
ただ、褒めるとはいっても
言葉で褒める
というのには 気を使いました。
というのも、ほら
あの、アルフレッド・アドラーという人が言ってましたよね、
「人を褒めることも、叱ることも
能力のある人が
能力のない人に下す評価」
たしかに、上から目線になっている感も
あるんですよね。
なので、私の場合は、
単なる言葉
以外で褒める
ことを考えていました。
子供の褒め方を知ることは大切、私の場合はこんな方法でした
子供を「褒める」という話の前に
私の場合ですが、
事情で子供のやること、すべてが
すごいな!
と感じる状況にありました。
(それが何故かは、ここではカットします)
寝返りを打てば、
あ!
寝返りをうてるんだ!
立った! といっては
この子は立つんだ!
立ったところを 写真を撮ろうとして
カメラを向けると、こちらをしっかり見てました。
それだけで、
あ、普通の子は
こうやってしっかり
こっちを見るんだ!
ひとつ一つのことに、
感動的な思いで見ていたころが、あったんです!
いま思うと、この
「思い」こそ、
最高の褒め言葉
だったんだと感じます。
これ、教育心理学などで出てくる
なんてありますが、これですね。
なので、褒めるよりむしろ
ありがとう
の言葉だったり、
一緒に喜ぶ
だったりの方が、多かったように思います。
そして、褒めるということに関しては、
本気で褒める
を心掛けていました。
例えば、子供をフィールドアスレチックに、よく連れて行ったのですが、
ほどなくして、父親の私よりも子供の方が上手になってしまい、
競争しても、親は勝てません。
「あいつ
よくできるな!」
という顔で、子供の方を見ました。
でも、この時の
表情や視線は
子供への 褒め言葉
に十分なっていたんだろうと思ってます。
また、子供が中学校の時に、
学校で
百人一首
の大会があるということで、
子供と一緒に百人一首をやったんです。
たまたま家に、ランダム再生可能な百人一首の朗読CDがあって、
子供が百人一首に興味があるということが分かったので、
一緒に百人一首をやりました。
知ってるとは思いますが、百人一首では、カードに見えるのは下の句で
読み上げられるのは、上の句なんです。
並べられたカードを見て、それぞれの上の句を
思い出して、さらにそれぞれがどこに
あったのかを記憶する、っていう
記憶力の勝負
だったんですね。
私も百人一首は全部覚えましたよ。
下の句を見て、上の句が分かるように練習したんです。
それでも、いざ子供との勝負となると、
序盤こそ、カードがどこにあるか、お互い探すので、
互角の勝負
ところが中盤になると、まったく歯が立ちません。
カードを見て、あれはここ、これはあそこ、と
ひたすら覚えようとするのですが、
新しく覚えるそばから、前に覚えたカードの場所を
すっかり忘れてしまい、
いくら時間をかけても、最後に覚えた3~4枚の
カードの場所ぐらいしか 覚えていられません。
なので、中盤は完敗でした。
終盤になると、カードの枚数も少なくなって、
こんどは、瞬発力の勝負に変わってくるので、
また、互角の勝負になってきました。
百人一首は相当な回数やったはずでしたが、結局
全敗
でした。
でも、おかげで今も、私は百人一首を覚えています。
子供も、学校の百人一首の大会ではいい成績でした。
とても自信になったろうと思っています。
子供の長所を伸ばすには、やはり本気で褒めることが大切
人は誰でも長所も短所もたくさんありますが、
長所を伸ばすためには、やっぱり本気で褒める必要があります。
言葉で褒める、というのも有効な方法ではあるんですが、
それ以外にも、例えば子供と勝負をして、
本気で負ける
というのも、とても効果的な褒め方になりますよ。
私の得意技(?)のひとつでもあったんです。
本気で負けるには、
例えば、ゲーム
うん、
ゲームは子供は強いですよ。
マリオカート、マリオパーティー、
大乱闘スマッシュブラザーズ
ずいぶん子供と一緒にやりました。
たいていは負けたのですが、
連打という、単にどれだけ速く連打できるか?
という、とても単純なゲームだけは子供に勝てました。
子供も、たまにはお父さんに勝たせてあげてもいいか、
なんていう顔で、私が勝って喜ぶのをみて、笑ってました。
でも、このことを通じて 自信になってくれたにちがいない
と、勝手に思っています。
何より、親子関係への好影響にはつながったと思います。
あ、
「神経衰弱」というゲームなんかは、子供やは強いですよ。
人の記憶の関係で、9歳ぐらいまでは
「神経衰弱」がとても強い
みたいです。
だから、子供が小さいうちは「神経衰弱」で遊んで
あげるなんて、いいかもしれません。
ところが10歳を超えると、「神経衰弱」が弱くなるみたいです。
あと、私はやらなかったんですが、…
きっと、スマホの操作を子供から教わる、なんていうのも
とても効果的な褒め方に思えます。
教わるのは、
強力な「褒め」
ですよね~
スマホで何ができるかも分かるし、子供が
スマホで何をやっているかも、それとなく分かるし、
何より、親子関係がよくなりそうです。
そして普通、親は子供にいろいろと教えたいと思いますよね。
でも、教えたいと思うのは子供も同じですよ。
親が上手に教わってあげれば、
子供は喜んで勉強するようになるんでしょう。
私の経験だと、子供が突然やってきて
「アフリカでは、太陽が真上に来ると
空気があったまって、上がっていき、
低気圧になって、雨が降るんだよ。
これを 雨季って言うんだ。
その隣りは高気圧だから
雨が降らない。これが乾季なんだよ。
赤道から離れて、太陽が真上にこない
場所は、雨が降らないから
砂漠になっちゃうんだ!」
なんて、私に講義をして、帰って行きました。
私もこんなことは 初めて知ったので、
へ~っ!
なんて感心するだけでした。
子供の長所がわからない?いや、探し方の工夫次第で見つかります
我が子の長所を見つけて、伸ばすことは大事だということは
分かっても、
でも、うちの子供にいいところなんか
全くありませんよ。
なんて、もしかして思っているんじゃないでしょうか。
そんなことは、それこそ全くありません。
いいところがないのではなくて、
子供のいいところが
見つからないだけ!
なんです。
スコトーマ
なんていう言葉を知ってますか?
元はと言えば、眼の盲点の意味なんですが、
もっと広い意味でも使われて、
心理的に見えない、という意味にも使われているんです。
例えば、
この子はダメだ!
なんて思ってると、この子の
ダメなとこしか
見えなくなってしまう!
ということです。
機能脳科学者の苫米地英人さんという方が
これに関して、面白い実験をしていました。
アナログの腕時計を多くの人が持っていた頃のことです。
・自分の腕時計のデザインを
腕時計を見ないで描いてください。
・(描き終わって)
時計を見て、何ヵ所間違ったか、
書き留めてください。
・また腕時計を見ないで
腕時計の針が、正確に何時何分を
示していたか、書いてください。
なんていう実験でした。
面白いのは、
自分の腕時計を毎日見ているのに、
デザインをよく覚えていない!
こんどは、時計のデザインをいろいろと確認していると、
その時の、時計の針が見えていない!
つまり、
人は、
自分が見ようとしたものしか、
見えていない!
ということが言えるんだそうです。
つまりは、
うちの子はダメだ!
と感じてしまうと、ダメな証拠しか見えなくなってしまうんですが、
逆に、
うちの子は天才かも!
と感じると、天才的な証拠がたくさん見えてくる、
ということになるんです。
そうは言うけど、
じゃあ・・・
どうやったら、そう、
思えるんだ!
そうきましたね。
あれです、
行きましょう。
一貫性の原理 ☆彡
簡単ですよ!
子供に、ボソッと (ボソッとですよ)
偉いね…
とか、
ありがとうね…
なんて言ってみます。
天才だな!
なんて言えたら、もっと最高なんですが…
一度言ってしまうと、そこは人間の弱さ(強さ?)
引っ込みがつかなくなってしまいます。
あとは、あなたの無意識が、勝手に
子供のいいところを探してくれます。
あれと同じなんですよ、あれと、
妻:いまの人、名前なんていう人?
私:え~っと…、 え~
思い出せない~!
妻:まあ、別に いいけど。
何日か後で
はっと、あの人の名前を思い出します
私:こないだの人の名前、
大谷さんって言うんだった。
妻:え~ あなた
まだそんなこと 考えてたの?
そうなんです。
考えるつもりがなくても、
無意識が勝手に考え続けてくれるんです。
だから一言
うちの子 天才!
なんて、言ってみましょうか。
まとめ
子供でも誰でも、
褒めるというのは、
口の先で褒めるのではなくて、
相手の褒めるところを、しっかりと
見つけてあげるということですよね。
せめて、我が子だけでも
いいところをたくさん見つけてあげたいと
いつも思っています。