あなたは銀メダルと銅メダル、どっちをもらったらより嬉しいですか?
多分、大抵の人は
そりゃ~、
銀メダルの方がいいに決まってるよ!
って言うんじゃないかな、なんて思ってるんですが、
あなたは どうですか?
でもこれ、「みんなはどっちが嬉しいんだろう?」 なんて、本気で調査した人がいたんですね。
私なんかには、とても発想もできない調査です。
どういう話かというと、
私が受講した、放送大学の社会心理学の話なんですが、
「ある研究では オリンピックのメダリストの映像を
実験参加者に提示し、その感情反応について 評定
させたところ、銀メダリストよりも銅メダリストの
ほうが嬉しそうだ と判断された。」
と教科書に書いてありました。
あの時ああすればこうすれば、と考える時に、
何故か多くの人は、
銀の人:もう少しで金メダルだったのに (上方比較)
銅の人:メダルが取れてよかった~ (下方比較)
と考えるみたいなんですね。
自分より上と比較することを、「上方比較」、自分より下と比較することを、「下方比較」と呼ぶんですね。
銀メダルの人の隣は金メダルの人なんですが、銅メダルの人の隣はメダルのない人なんですね。
どうやら、銀メダルと銅メダルの比較をする人って、あんまりいないようでした。
それにしても、人が嬉しいとか口惜しいとかを考える時、いつも何か(誰か)と比較をして考えるんですね。
確かに、「私の給料が〇〇万円」なんて言ったって、多いんだか少ないんだか、誰か他の人と比べないと、分からないですよね。
ということは、やっぱり 「モノは考えよう」 ということなんでしょう。
人生につまずいて 落ち込んだ時、 東南アジアの貧困地域を旅行して 自分よりはるかに厳しい境遇の人に出会ったことで自分の人生が変わった、なんていう話も聞きました。
あるいは、また
「お金は あればあるほど 欲しくなる!」
なんていう話も聞いたことがあります。
お金があると、もっとお金がある人のことを知って、がっかりさせられてしまったりするのでしょうか。
お金がまったくないのも問題でしょうが、
★ 何事も ほどほどに ★
と言ったところでしょうね。
(と 人から説教されたことがありました。)
多分、ポジティブ思考っていうのは、この比較の相手をどうするのか、ということでできるようになるんでしょうね。