右と左、どっちがいいですか?
なんて、どっちでもいいんでしょうね。
むしろ、人の顔なんかでも左右対称の顔の方が、何となくカッコよく見えそうです。
でも世の中、右と左で差がつくこともあるようですよ。
セラピストの石井裕之さんという方が、ある講座の中で参加者の人に
こんな質問をしてくれました。
「《私の右に出るものはいない》
というのは
どういう意味でしょうか?」
これは
《私がいちばん》
という意味のようでした。
人は右と左では、右の方が上というように感じるようです。
人が横に並ぶとき、
右にいる人が偉い方、
という話もありました。
そう言えば
「右に同じ」
「右にならえ」
なんて言いますね。
逆に、頭の悪い人という意味で
「左巻き」
なんて昔、言いました。
左遷される
という言い方も、良くない場合に使われますね。
でも日本ではその昔、右大臣、左大臣というのがあって、
右大臣 < 左大臣
ということで、左大臣の方が偉かったようです。
じゃあ落語の世界ではどうなんだろう? なんてちょっと調べてみたら、演者が
目下を見るとき : 右を向く
目上を見るとき : 左を向く
のだそうで、
そうか
日本古来の感覚は
左の人が偉いのか?
と思ったら、ちょっと待ってください。落語の場合は大切なお客様がいて、
お客様を中心に考えると、右にいる人が偉いということにもなってしまうんだそうです。
じゃあ、英語ではどうなんだろう? なんて思ったら、英語でも
「right」 は
正義、正しい、権利
なんていうことを思いつきました。
そして、
「left-handed」
には、「うわべだけ」のようなよくない意味が含まれているようでした。
そして、右手の握手は 友好の握手で、
左手の握手は決闘の握手、なんていう話も聞いたこともあります。
やっぱり、ちょっとだけ右の方が優勢な気がしますね。
もう一つ思いだしたことなのですが、
元横綱 朝青龍が懸賞金を受け取った瞬間、グッと右横の方を見ました。
昔の横綱 千代の富士も同様に
懸賞金を受け取った瞬間、グッと右横を見てにらみました。
気づくと私も、考え事をしていて
失敗や恥ずかしいことを思い出して、
「ウワッ!!」となった瞬間、右横を見ているような気がします。
何だか、右には怖いものでもいそうな感じです。