よく「聞き上手」と「話し上手」はどちらがいいか、という話題が出たりしますね。
もちろんどちらも大事なんでしょうが、どちらかというと「聞き上手」の人の方が喜ばれるようです。
きっと本当に誰かの話を聞いてあげようという聞き上手な人はなかなかいないからじゃないかと思います。
誰かの話を聞くと言ってもいろいろありますね。学校で先生の話を聞く時もあるし、雑談なんかもあります。時には誰かの悩みを聞いてあげる、なんていうこともあります。
ここでは誰かの相談に乗って、話を聞いてあげている時に起こる
「沈黙の時間」
について考えてみたいと思います。
誰かと話しをしていると、時としてどちらも話題が無くなってしまい、沈黙に陥ってしまうことがあります。
この沈黙の時間が長くなるのは結構つらいこともありますね。どうしたらいいんでしょうか。
でも、ちょっと待ってくださいね。
その沈黙
本当にダメですか?
もし、それまで相手の人があなたにいろんなことを話していて、ようやく話しが途切れた時、そこから沈黙の時間が始まったとしましょう。その時
相手はいま
何を考えていますか?
これはとても大事な疑問だと思います。もちろん何を考えているのかは、はっきりとは分かることはありません。
でも、もしかしたら相手の人にとって
この沈黙の時間は
とても大切な時間
(ゴールデンタイム)
なのかもしれません。
相手の人が、いままで誰にも聞いてもらえなかったことをあなたに聞いてもらえて、ちょっと肩の荷を下ろしたところで、それまであなたに話したことを思い出し、
頭の中でじっくりと
問題を整理している
のかもしれません。
だとしたら、この沈黙の時間は相手にとってとても貴重な時間になりますね。
相手の人があなたにとって大事な人なら、迷わず
黙って
待ってあげましょう!
この沈黙の時間は、もしかしたらとても素晴らしい沈黙の時間なのかもしれません。
こんな例もあります。
もちろん沈黙がいつも正解ということではありません。
どうしたら正解かどうか分かるのかは、
相手をよく
見てあげる
ということでしょうね。相手の目がやや焦点が定まらない様子で下を向いて考えているようなら、あるいは宙をさまよっているようなら、待ってあげた方がよさそうです。
そうじゃなくて、あなたの顔を見て「どう?」なんていうような顔をしてたのなら、「そうね、難しいね」みたいに何か言ってあげてもいいかと思います。
ところで、「難しいね」、「う~ん、分からない」というのは、ちょっと突き放したように感じることもあるかもしれませんが、でもある意味
あなたの抱えている問題は
確かにとても難しい
と、相手に同意していることにも当たります。
もしあっさりとアドバイスしてしまったら、
あなたは
こんな簡単なことも
できないの?
ということにもなっちゃいますね。