「聞き上手」は「話し上手」以上に大切なことと言われたりします。
それなら自分も聞き上手になろうと思っても、なかなか思うようにはいかないことも多いですよね。
相手の人が自分勝手にとりとめもなく話し続けていたり、みんながてんでんばらばらに話し合っていたりしてたら、聞き上手になろうとしても、なかなかなれませんね。
ここでは彼氏のを聞いてあげようとしているのに、彼が無口のせいでなかなか話してくれなくて、
こちらが話すのを止めてしまうと、
「沈黙の時間」
が訪れてしまう、そんなときの聞き上手のあり方について考えてみたいと思います。
例えばあなたがどちらかといえば話す側に立つことが多く、沈黙や話題がない時は率先して周囲に話を振ったりするタイプだったとします。
ところが今つき合っている彼は自分のことを話したがらないので、いろいろ聞いてみても、う~んと考え込んでしまい、結局沈黙が訪れてしまう。
しょうがないので、自分のことだけ話してしまうだけになり、なかなか聞き上手にはなれない、なんていうことは結構多いんじゃないでしょうか。
何とか
聞き上手になって
彼の話を聞いてあげたい
と思うのだけれどどうすればいいんだろう、なんて思っている人と一緒に考えてみたいと思います。
じゃあ、彼はどう思っているんでしょう?
あなたとしては聞き上手になって、彼の話を聞いてあげたいと思っていますが、彼はどう思っているんでしょうね。
これって、きっと大事なポイントなんじゃないかと思います。
人にはいろんなタイプがありますが、
自分のことを積極的に
出せるタイプ
の人だったり、反対に
自分のことはなかなか
出せないタイプ
の人がいます。
自分のことがなかなか出せないタイプの人は、どちらかというとじっくりと考えて、自分で結論を出そうとするタイプです。
このタイプの人に無理にいろいろ質問をしていると、きっと離れていってしまうでしょう。
自分の心の中に、土足で踏み込まれる感じがしてしまうかもしれません。
ちなみに、これを書いている私はどちらかというと、このタイプです。
こんな彼を相手にする時、あなたはどうすればいいのでしょうか。
私のお勧めは
「自分のことを話してあげる」
です。
小説「人間失格」の大庭葉蔵・葉ちゃんがどうして堀木という青年と一緒にいることが多かったのか、知っていますでしょうか。
葉ちゃんは話下手で、話すことが極端に苦手でした。
そんな葉ちゃんにとって、誰かと一緒にいる時間はとても苦痛だったのです。
でも、堀木という青年は葉ちゃんのことなどお構いなしに、勝手にべらべらとしゃべってくれました。
だから葉ちゃんは、堀木とだけは一緒にいても大丈夫だったんですね。
こんなことを言ったら
笑われるだろうか?
こんなことを言ったら
怒られるだろうか?
こんなことを言ったら
後悔しないだろうか?
さらにまた、
何も言わないでいると
嫌われてしまうだろうか?
頭の中にいろんな不安がよぎります。
なので、こんな彼には無理に彼のことを話させようとしないで、あなたのことを話すことで楽しく過ごせれば大丈夫だと思います。
そして、いつか彼が
「この人になら
話しても大丈夫」
と思って話し始めたときこそ、「聞き上手」の本領を発揮しましょう。
きっと、この聞き上手こそが本当の「聞き上手」だと思います。
聞き上手と
聞き出し上手とは
全く別
です。
本当に必要なのは「聴き上手」ですね。
参考
相談の時の沈黙の時間