ポジティブ思考は努力の結果か、子供に幸福感を与えるものか

世の中、ポジティブ思考のメリットが言われていますが、本当なんでしょうか。

ポジティブ思考を期待された結果、それに耐えきれず、

逆にネガティブ思考になってしまった、なんていうことも多いようですね。

ポジティブ思考がうざいって感じる人もたくさんいますよね。

ポジティブ思考って、どうなんでしょう? 本当に役に立つんでしょうか?

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で、ここで私が強く印象に残ったことを思いだしたんです。

マラソンの金メダリストの高橋尚子さんのことでの話が…

ずいぶん前の話です…

シドニーオリンピックで金メダルを取った高橋尚子さん、

しばらくレースから離れていたんですが、また久々のマラソンに挑戦する

という大会での、テレビ放送でのことでした。

スタートを目前にして、ランナーたちが集まって、思い思いに足踏みなどをしているとき、

アナウンサーが、高橋尚子さんのレース直前でのインタビューを紹介してくれました。

テレビを見ていたこちらは、

  高橋尚子さん、金メダルを取った時のような

   素晴らしい走りを

  また、果たしてできるのかな~、

   難しそうだけど、頑張って欲しいな~

なんて、期待しながらも、

期待に応えられなかった前のレースを思いだして、

  やっぱりもうダメかもしれないな!

そんなことを考えていた時のことでした。

スタートを前にした高橋尚子さんの言葉をインタビュアーが紹介する直前

私は、高橋尚子さんは当然のように

  「どきどきしています」

と言ったに違いない、と思って聞いていたのですが、

なんと! アナウンサーの言葉は

  「高橋尚子さんは

  《ワクワクしている

  と言っていました」

でした。

私は、ビックリしてしまいました。

  ★ えっ! ★ ?????

この、全く思いがけない高橋尚子さんの返答に、

一瞬、わけが分からない感覚を覚えてしまいました。

  あの《ワクワク》って

  いったい、何だったんだろう?

一生懸命に、高橋尚子さんの頭の中を想像していました。

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そしていろいろ考えた結果、私が思い至ったのは

おそらく、高橋尚子さんの頭の中では

  「失敗したら どうしよう?」

という心配ではなくて

  「優勝しちゃったら どうしよう?」

という心配をレース前にしていたに違いない、ということでした。

  何とあざやかな!

   ポジティブ思考!

その日の結果は 残念ながら途中脱落(途中棄権だったかも)

という結果でしたが、

その日の結果というより、高橋尚子さんの考え方に

感激してしまいました。

  「負けたらどうしよう?」

ではなくて

  「勝っちゃったらどうしよう?」

なんて心配するような人だったから、世界一になれたんだろうな!

なんて、いまは思っています。

こうしてみると、

  ポジティブ思考

っていうのは、

  頑張ってポジティブに考えよう

とか、

  ポジティブに考えなさい!

なんていうものじゃなくて、

  自然に湧いてくる感情のひとつ

なんじゃないかと感じます。

きっと高橋尚子さんは、ポジティブに考えよう!

なんて意識していなかったろうと思います。

自然に、あんな風に考えていたんだろうと思います。

きっと、

  ポジティブに考える

ということは、一朝一夕にできるようになるものではないのでしょう。

突然

  「ポジティブに考えなさい!」

なんて言われても、やっぱり

  「うざい!」

と感じるのもやむを得ないのでしょう。

これは、日々の習慣の中で、少しずつできるようになるんだと感じます。

でも、上手に誘導されれば、できるようになるかもしれません。

イメージトレーニングとか催眠誘導とかが、もしかしたら似ているのかもしれませんね。

そういう意味では、

  自分がポジティブに、

というよりも、

  子供にポジティブ思考を

という方が、誘導しやすいのかもしれません。

子供は親の言葉を素直に信じてしまいます。

  親ができなかったポジティブ思考を、

   子供が叶えてくれる

なんていうことの方が、可能性が高そうに感じます。

《そうだね!》

《ピグマリオン効果》

子供には、ポジティブ思考で、幸福になって欲しいと思います。

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