ずいぶん以前のことでしたが、
ある所で お母さん方が数人で集まる場があって
その中の あるお母さんが
「ウチの子が 包丁を振り回して
暴れるんです!」
という悩みを話していました。
さらに聞くと
「子供が包丁を振り回して 暴れているのに
逃げるのは 親として無責任か
だから 止めるべきか
でも やっぱり 逃げるべきか」
そこに居合わせた、他のお母さん方も
みんな考え込んでしまいました。
でもその中で 一人の人が
素晴らしい答を見つけてくれました。
「○○さん
あなたは 逃げるべきです。
何故なら
あなたが 怪我をしてしまったら
子供さんは 犯罪者です。
子供を 犯罪者にしないために
あなたは 逃げるべきです。」
この素晴らしい答に 一同納得してしまい
安心しました。これからは
「子供を 犯罪者にしないために」
逃げることでしょう。
ところで、子供さんが
「包丁を振り回す」
ということの意味は 何だったのでしょう?
もし子供さんが本気で お母さんを傷つけるつもりだったら
もうとっくに・・・
でも お母さんを傷つけたくはなかったんですよね。
恐らく
「どうして 僕のこの苦しみを
分かってくれないのか?」
ということを 命がけで訴えていたようにも思います。
逃げる理由を考えるだけでなく、子供さんが
何を命がけで訴えていたのか、
をも考える余裕があったら
よかったのかな なんて 今思い出しています。
なかなか 難しいのでしょうね。