人工知能が人間にはとても勝てない能力もある、一例

最近の人工知能の話題の多さは凄いものがあります。

   人工知能は人間を超える

なんて、まことしやかに言われたりしていますが、

ここは人間として、

   人工知能が人間には勝てない

というところを、何とか見つけたいなと思っていたのですが、

   これは人間には簡単にできても

   人工知能にはできない

というものが、

   ありました~!

もちろん、人工知能との競争ということで、

考えるという意味での話ですよ!

とは言っても、人工知能を研究している人の間では、

結構有名な話ではあったようですが…

その名は

   R2D1問題

でした。

ごめんなさい、

   なんだ

    こんな話のことか!

と思われた方、失礼しました。また次回にご期待ください。

ところで、これは私見です。特別な根拠があるわけではありませんので、

そのつもりでお読み願います。

スポンサーリンク

人工知能が人間には勝てないこと、ありました

あるところに、

   R1

という優秀なロボットがいました。

(というか、人間が作ったんですが…)

そして、このロボット、なんとすごい能力があって

  ・自分でバッテリー交換ができる

  ・どれが自分の予備バッテリーか知っている

  ・部屋の中に予備バッテリーを入れておくと

   それを見つけて、自分で交換できる

こんなことができる、すごいロボットだったんだそうです。

ある日、意地悪なロボットの設計者たちが、R1に意地悪な課題を与えました。

  ・予備バッテリーをワゴンに乗せ

  ・部屋の中に置き

  ・部屋に時限爆弾を仕掛けた

  ・時限爆弾の時間は1分

   部屋の中で交換する時間はない

ところで、

   部屋の中で時限爆弾が爆発しても、

    部屋の外なら被害はない

ということだったんだそうです。

さぁ、この優秀なロボットは、

   どうしたんでしょうか?

この優秀なロボットは

   ワゴンをころがして、部屋の外に出て

   ゆっくりとバッテリーを交換した

ということでした。

すごいロボットを作ったもんです。

偉大な人工知能だったんですね~。

喜んだ設計者たちが、

   もっと難しいことをやらせてみよう!

と勇んで、もっと難しい課題を与えてみました。

こんどの課題は、前のとよく似ているんですが、

今度の課題は

   ワゴンに

   予備バッテリーだけじゃなくて

   時限爆弾もいっしょに入れた

   そのことはロボットにも教えた

ロボットがどうするか、みんな楽しみに見ていたら、ロボットは

   ワゴンを時限爆弾ごと

   部屋の外に運び出し、

   爆発して、壊れてしまった

ということでした。

    残念!

時限爆弾がワゴンに入っていることは知っていても、

ワゴンをそのまま持ってきたら、時限爆弾もいっしょについてくる

ということまでは考えなかったようでした。

   バッテリーを部屋の外に出す

ということだけを忠実に実行してしまったようでした。

ということで、ロボットの設計者たちは、ロボットを改良して、

   R1D1

と名付けたとのことでした。

   君は、自分がやったことの結果がどうなるか

   よく考えて行動しなさい!

そう諭されてしまったR1D1が、またあの部屋に送り込まれました。

そして設計者たちが、次のロボットの行動を楽しみに見ていたのですが、

   ロボットは全く動かない

何! っと思った調べたら、ロボットは

   考えていた

のでした。

  ・ワゴンを引くと、バッテリーは壊れないか?

  ・ワゴンを引くと、ワゴンは壊れないか?

  ・ワゴンを引くと、部屋の温度は上がらないか?

  ・ワゴンを引くと、床は水びたしにならないか?

  ・ワゴンを引くと、壁の色は変わらないか?

  ・ ・ ・

で、延々と考えているうちに、爆発してしまったとさ ・・・

どうやら、

  「自分のやることを

   きちんとチェックしろ」

と言われたんで、きちんとやったんだよ! ということのようでした。

ということで、設計者たちは、

   課題に関係のあることだけをチェックして

   無関係なものは無視しろ!

として今度は、またまた改良したロボット、

   R2D1

が送り込まれました。

ところがやってみると、また動かない!

   今度は何だというんだ!

スポンサーリンク

調べると、またまたロボットは考えていました。

  ・ワゴンを引くと、部屋の温度は上がらないか

    ということは、この課題に関係があるかどうか?

  ・ワゴンを引くと、床が水びたしにならないか

    ということは、この課題に関係があるかどうか?

  ・ ・ ・

で、またまた延々と考え込んでしまいました。

そして、

   爆発しました!

参考.

  「はじめて考えるときのように」(PHP文庫)を参考にしました。

人工知能にはない、人間の能力はたくさんある

人工知能のロボット・R2D1くん、ずいぶん苦しんでました。

確かに、いろんな場面で、

   臨機応変に

やることを決めるというのは、人工知能には結構難しそうですね。

でも、
人間なら、誰でも普通、

   簡単にできてしまう

はずですよね。

   バッテリーだけ持ってくればいい。

だったり、

   時限爆弾はワゴンの

    外に出してから持ってくる

だったり、

その時々の状況に応じた方法を考えて持ってくることは、

簡単です。(できる場合ならの話ですが)

う~ん!

ここで発揮されている人間の素晴しい能力って、

   いったい何なんでしょう?

コンピューターがいくら計算しても追いつかないことを、

人間なら、いとも簡単にできてしまうんですよね。

それは、

きっと、

   一を聞いて十を知る

この能力なんだと、私は思います。

人間は子供のころから、たくさん学習をします。

  ・火に手を入れた - アチッ!

    -> すべての火は熱い

  ・ライオンが人間を襲った

    -> すべてのライオンは人間を襲う

  ・壁を叩いた - 音がした

    -> すべての壁は、叩くと音がする

  ・大声を出した - 太陽は動かない

    -> 大声を出しても、太陽は動かない

  ・犬に噛みつかれた - 痛っ!

    -> すべての犬は僕に噛みつく

多分、人間は子供のころから、遊びながらこうやって

   膨大な量の学習を

    とても高速に行っている

んでしょう。

だから、

   ワゴンを引いても

    壁の色は変わらない

なんて、とっくに学習済のことなんですね。

ただし、学習した内容が、時として間違っていることもあるんですね。

そのことを

   偏見

と呼んでいるんでしょう。

でも、こうした偏見も、生活経験の中で少しずつ修正されるんでしょう。

この学習能力とその応用能力は、人工知能の世界での

   ディープラーニングを

    遥かに凌ぐ能力

なんだろうと思っています。

そう言えば先日、ディープラーニングに画像を読み込ませて

   犬と猫を見わける

ことができた、なんていうニュースを聞いたんですが、

そもそも、

どうして

   犬と猫を見わける

必要なんて、あったんでしょうね。

あぁ…

そう言えば、

  「全てのライオンは人間を襲う」

なんていうことをせっかく学習しても、

どれがライオンで、どれが羊か分からない、なんてなったら、

全く意味がなくなってしまいますね。

だから人間は、

いろんなものを

ジャンル別に分類したがる

という性質を持つように、本能が進化したんですね。

まとめ

人間の持つ

   一つの経験を

   類似した多くの事柄に

   あてはめて考えることができる

という、いわば

   一を聞いて十を知る

という能力は素晴らしく、

   膨大な数の

   ディープラーニングを

   あらゆる瞬間にも繰り返している

みたいなもので、

これは人工知能にもかなわないなと思っています。

参考

  人工知能と人間の違い

  人間ってなんだ!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。