クリスマスの物語、ベツレヘムの夜

クリスマスと言えばイエス・キリスト、イエス様のお生まれになった日ですね。

イエス様の誕生にまつわるお話はいろいろあります。

お父さんはヨセフ、お母さんはマリア、そしてイエス様といえば、

ベツレヘムの馬小屋の中でお生まれになったのでした。

どうして馬小屋の中で生まれることになってしまったのでしょうか、

そしてその後はどうなったのでしょうか。

ナザレという村に住んでいたお父さんとお母さんがベツレヘムに向かい、

その地でイエス様の誕生を迎えることになってしまった、

そんな、イエス様の誕生にまつわるお話「ベツレヘムの夜」、

中村妙子さんの訳を参考にさせて頂きました。

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イエス様の誕生

いまから2000年も前の話です。

ナザレという村にヨセフとマリアが住んでいました。

でも、戸籍を調べるための国の命令で、二人は生まれ故郷のベツレヘムに行かなければならなくなったのでした。

ところが行ってみるとたいへんです。おんなじように国の命令でベツレヘムに来た人が他にもたくさんいて、満員でした。

宿屋はもちろん、どこかの家の部屋さえ借りることができない状況でした。

しかたなく見つけたのがうまやの片すみ、そしてそこで夜を過ごすことにしたのでした。

ところがその夜、

  何と、赤ちゃんが
   生まれたのでした

そして生まれた赤ちゃんは、

  イエス様

だったのです。

うまやの中には、赤ちゃんを寝かせるものがなかったので、かいばおけに寝かせてあげることにしました。

そしてその夜、野原にいた羊飼いのところに天使があらわれて、

  この近くのベツレヘムの町で
  イエス・キリスト様が
  お生まれになりました

  人々はこれから、お祈りのときには
  イエス様の名前を唱えるでしょう

と言い、羊飼いたちにうまやに行って、赤ちゃんをおがんでくるように言いました。

羊飼いたちは言われたとおりに、赤ちゃんのところに行って、この赤ちゃんを守るよう神様に祈りました。

そのころ、遠い東の国から偉い博士たちが、この国でいちばん大きな町・エルサレムにやってきました。

エルサレムにはヘロデ王という王様がいました。

博士たちは王様に、

  私たちは大きな星に導かれて
   やってきました

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  そしてひとりの赤ちゃんが
  お生まれになったことも知りました

  その赤ちゃんは
  すべての人に愛される
   王様になるでしょう

と言ったのです。

これを聞いてヘロデ王は、その赤ちゃんを憎らしく思ったのですが、わざと知らん顔で、

  その赤ちゃんは
   どこにいるのか?

と聞いたのです。

でも博士たちにもまだ分かりません。

  大きな星が私たちをここまで
   道案内をしてくれました
  いまもこの上で
   待ってくれています

と答えました。

ヘロデ王は、星が赤ちゃんの居場所を教えてくれたら、自分にも教えてくれと頼みました。

ヘロデ王の乱暴

大きな星が博士たちを、生まれたばかりのイエス様のところに案内すると、

  なんてかわいい赤ちゃんだ!

と博士たちは大喜びして、赤ちゃんに贈り物をささげました。

でも博士たちはヘロデ王のところには戻りませんでした。

ヘロデ王が赤ちゃんを憎らしく思っていることを知っていたからでした。

その後しばらくして、ひとりの天使がヨセフとマリアの前に現れて、

  赤ちゃんを連れて
   エジプトに逃げなさい

と言いました。

ヘロデ王が「すべての人に愛される王様になる」と言われた赤ちゃんを殺そうとしていたからでした。

でもヘロデ王はその赤ちゃんをどうしても見つけることができなかったのです。

そこでヘロデ王は、

  国中の2歳以下の子どもを
   残らず殺しなさい

という命令を出してしまいました。

お母さんたちは子供が見つからないよう、一生懸命隠そうとしたのですが、

探していた兵士たちにすぐに見つかってしまいました。

何の罪もない子どもたちが殺される、

  「罪なき者の虐殺」

という大事件が起きたのでした。

ヘロデ王は、「これでイエス・キリストも死んだに違いない」と思ったのですが、イエス様は死んではいませんでした。

無事エジプトに逃げて、ヘロデ王が死ぬまでエジプトにいたとのことでした。

参考

  クリスマスローズの伝説
  クリスマスキャロル、スクルージの性格を知ろう
  クリスマスキャロル、スクルージ改心の理由は
  クリスマスキャロル、あらすじと背景
  クリスマスキャロル、三人の精霊が伝えたかったこと
  賢者の贈り物の賢者の意味を知る
  三十四丁目の奇跡1947
  クリスマスの奇跡
  ベツレヘムの夜
  誰が鐘をならしたか
  クリスマスツリーの願い
  セント・ニコラスの話

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