教育心理学での発達と成長の調査が面白い

心理学では人の心をいろいろと調べて、心の動きや発達を知ろうとする学問ですね。

そして、その「心」というのは、別に大人の心というだけではなくて、

子供の心も研究の対象になってるんです。

ところが、大人の心を研究するには、いろいろと質問をしたり、

何かをやってもらう実験をしたりで、見えない心を知ろうとする方法も

たくさんあるんですが、これが子供の場合はそうもいきません。

質問をしたくても、なかなか質問の意味を理解してもらえないことも多いんですね。

例えば、

  赤ちゃんの視力がどのぐらいか?

なんていうのは、普通に考えたら困っちゃいそうです。

(視力が心と何の関係が、という話は置いといて)

こんな、どうやったら調べることができるんだろう? なんていう話は、

乳幼児心理学だったり、発達心理学だったり、教育心理学だったりと、

いろんな分野で日々研究されています。

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ちなみに、赤ちゃんの視力は、既に分かっている赤ちゃんの特性を利用して

調べるんですが、その特性というのは

  1.赤ちゃんは飽きっぽい

  2.初めて見る物には興味がある

です。

同じ絵を何度も見せます。すると

  最初はよく見るんだけど、

   だんだん飽きてくる

そこで、それまでとは少し違った絵を見せる。

この、少し違った絵というのが、縞模様なんですね。

この縞模様が認識できてれば、また興味を持って見始めるんですが、

認識できないと、まったく相手にしてもらえないことになります。

つまりは、「見えてない」、ということですね。

次は教育心理学での話なんですが、

3歳から5歳ぐらいの子供の心の発達の過程で、子供たちがいつから、

   生物と無生物とを

   区別するようになるんだろう?

なんていうことを研究した人がいました。これは普通に質問しても、

子供たちには何のことか、なかなか分かりません。

そこで3歳から5歳までの幼児に、次のような質問をしたそうです。

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 ・人   には心臓がありますか?
 ・ウサギには心臓がありますか?
 ・チューリップには心臓がありますか?
 ・ハト  には心臓がありますか?
 ・魚   には心臓がありますか?
 ・木   には心臓がありますか?
 ・バッタ には心臓がありますか?
 ・石ころ には心臓がありますか?

ウサギでは60%が「はい」、バッタでは20%が「はい」と答えたそうです。

いや~、さすがです。

こんな風にして、子供たちの心の中を調べて行くんですね。

これに触発されて、私もひとりで、

  「ミミズには心臓はありますか?」

なんて考えてみました。

自分で作った問題なのに、答が分かりません。

慌ててネットで調べてしまいました。

   ありました。

あったとは言っても、動物のような高度な心臓ではなくて、簡単なポンプが

いくつかあったという程度です。

ちなみに、

   ミミズは二つに切ると、

   2匹になってしまう

という話を、子供のころから信じていました。

(実際、二つに切ると、二つとも動いていたので…)

でも、本当はそんなことはなかったようです。生きてるのは一方だけのようでした。

どうやら、私の精神年齢はとても若いようです。

あと可愛い質問で、次のようなものがありました。

  「ある人がウサギを買いました。
   カゴに入れて家に帰る途中に
   店に寄って買い物をしたあと、
   ウサギを忘れて帰ろうとしました。

   このときカゴの中のウサギは
   どうするでしょうか?」

6歳の子供に聞いたら20人のうち7人が

  <カゴの中で暴れる>

と答えたそうです。

ウサギも置いていかれると寂しがると思ったんですね。

まだまだ、かわいいもんです。

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