父の日の始まりはいつから?日本に伝わったのはいつどんなふうに?

「父の日」の始まりって、いつからなんでしょうね。

「母の日」はずいぶん前からあったのでみなさん知ってますが、「父の日」についてはよく知らない人も多いようですよ。

とりあえず日付は
 「母の日」が5月の第二日曜日(5月の2回目の日曜日)
 「父の日」は6月の第三日曜日(6月の3回目の日曜日)
です。

なので2019年の父の日は6月16日(日)、2020年の父の日は6月21日(日)ですね。

それにしても、私たちが子供のころは「父の日」なんてなかったような気がします。
いったい、いつの間に「父の日」なんてできたんでしょうね。

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父の日の始まりはいつからですか?

はい、アメリカでソノラ・スマート・ドットさんという女性が牧師協会にお願いしたのがきっかけなんです。

ことの始まりは、アメリカでの南北戦争でした。
日本では薩摩か長州か、はたまた新撰組かと大騒ぎしていたころ、アメリカでも北か南かと大騒ぎしていたんですね。

そして幼いドットさんのお父さんも戦争にかり出されてしまったんです。

残されたドットさん一家では、お母さんが女手ひとつで6人の子供を守り育ててくれました。

やがて戦争が終わるとお父さんが帰って来ました。
すると間もなく、なんとお母さんが過労のため他界してしまったのでした。

こんどはお父さんが男手ひとつで6人の子供を育てなければいけません。

それまでの銃を持つ手から、慣れない家事や育児に変わって、きっと大変な思いだったでしょう。
それでもお父さんは子どもたちを立派に育て上げたのでした。

ところが子供たちが成人するのを見届けると、なんとなんと、今度はお父さんが亡くなってしまったのでした。

お父さんをとっても尊敬していたドットさんは、悲しみの中にもお父さんを称えたいと、
牧師様にお願いして、お父さんの誕生月の6月に礼拝をしてもらいました。

それは

 1909年6月19日(日)のことでした

このことが、翌年6月19日の最初の父の日の祝典の開催につながったのでした。

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その後「父の日」はアメリカ中に徐々に広まっていき、
1916年のウィルソン大統領の演説の中で「父の日」が取り上げられたことから、国中で広く認識されたのでした。

そして1972年には、ジョンソン大統領の時にとうとう

 6月の第3日曜日は「父の日」

として晴れて正式に祝日となったのでした。

ところで、日付が6月19日ではなく6月の第3日曜日となったのは、教会の礼拝が日曜日に行われるからなんですね。

また、ドットさんが父の墓前に白いバラを供えたということから、アメリカでは父の日に白いバラを贈る習慣ができたようです。

父の日の日本での始まりはいつですか?

こんな風にしてできた「父の日」ですが、アメリカから日本に伝わって広がり始めたのは

 1950年(昭和25年)ごろから

と言われています。

でも、このころ「母の日」は既にずいぶん広まっていたのですが、「父の日」の認知度はまだまだだったんですね。
日本で本当に広がりをみせたのは1980年(昭和55年)代に入ってからでした。

日本でのきっかけは、1981年(昭和56年)に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」が

 「父の日黄色いリボンキャンペーン」

として、その年話題になったお父さんにイエローリボン賞を贈ったことでした。
ちなみに、日本ファーザーズ・デイ委員会は「日本メンズファッション協会(MFU)」の事業グループです。

イギリスでは「黄色」は身を守るための色とされていることから、アメリカに渡って

 「幸せの黄色いリボン」

となり、「愛する人の無事を願うもの」となったことが基になっています。

そのため日本では、父の日にはお花を贈るというよりは、黄色いリボンに始まって、
ネクタイやベルトなどのファッションものを贈る習慣が中心になったんですね。

終りに

父の日は、元はと言えば

 「亡き父を偲ぶ」、
 「父に感謝をする」

という日だったのですが、普及にはやっぱりデパート・百貨店などの販売戦略が必要だったんですね。

ということで、日本ではお父さんにプレゼントをする日、ということになったようです。

ところで、父の日も母の日も日本では

  国が正式に認定している
   記念日ではありません

でも、アメリカでは「父の日」も「母の日」も祝日なんです。

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