サンタクロースの夢を壊さないで子供はいつまで信じるか

毎年年末にはクリスマスがやってきますが、

クリスマスと言えばサンタクロースですね。

街のあちこちに、幼稚園や保育園に、そして私たちの家庭の中にも

サンタクロースが現れたりします。

でも、このサンタクロースはみんな同じじゃないですよね。

あるサンタクロースは太ってるかもしれませんが、

別のサンタクロースは、何だかとっても痩せていて、サンタさんらしくない!

なんていろいろあって、

  「子供の夢を壊すような

   サンタクロースはよくない」

なんていう意見もあるようです。

はて!こういう

   ちょっと質の落ちるサンタクロースさんは

   子供の夢を奪ってしまうんでしょうか。

ということを考えてみたいと思います。

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サンタクロースの夢を壊さないで

クリスマスの季節になると、よく保育園や幼稚園に偽のサンタが現れて、

子供たちにプレゼントを配ったりします。

テレビで見る他のサンタクロースなんかでも、痩せてて何だか野暮ったい感じの

サンタクロースが登場したりすることもありますね。

でも、

   あのサンタクロースさんは

   園児たちを

   騙せてると思ってるんでしょうか?

なんて厳しい声もあがったりします。

たしかにちょっと見れば、そのへんのおじさんがサンタクロースの服を

着ているだけ、というのがバレバレなんじゃないかという気もしますね。

中には、幼稚園でのクリスマス会で登場したサンタクロースのおじさんのことを

  「あの人は誰だろう、

   園長さんかしら?」

なんて一生懸命隣の人と一緒に探っている人がいたんですが、その声が

近くにいる園児にも聞こえてしまっていた、なんていう話もありました。

そして、その声を聞いた人は

   子供がせっかく

   サンタクロースを信じているのに

   子供の夢を壊す言葉だ!

ということで、不愉快に思っていたそうです。

でも、サンタクロースが現れるところって、何も幼稚園や保育園だけじゃないですよね。

プレゼントを買おうとして、ショップが立ち並ぶところに出かけたら、

あっちの店にも、こっちの店にもサンタクロースさんがいたりします。

それも、大きい人や小さな人、男の人や女の人だったりして…

これって、子供の夢を壊してしまうんでしょうか。

サンタクロースを子供は信じる

ということなんですが、私はきっと

   多少のことは

    大丈夫!

だと思います。

これがもし、言葉でハッキリと

  「サンタクロースなんて

    いないんだ!」

なんて言ってしまったら、それは子供の夢を壊してしまうとは思いますが、

誰かがサンタクロースになって、それがちょっとしょぼくれていた、

なんていう程度では子供たちの夢は壊れることはないと思います。

だって、

   子供の想像力は

   大人を大きく凌いでいる

からです。

たとえば子供は、鉛筆をロケットに見立てて遊ぶこともありますよね。

その時その子は、手にしているものが鉛筆だということは、ちゃんと分かってます。

分かったうえで、ロケットを想像して遊んでいます。

つまり、

   これは本当は鉛筆だ

という事実はいったん横に置いといて、

   これはロケットなんだ

と想像して遊ぶことができるという、かなり高度な思考ができるんですね。

同じことは、仮面ライダーだったりウルトラマンだったりでも言えますね。

   シュッシュッ!

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なんて、手から本当に炎が出たりすることなんかないのに、

子供たちの想像は、それを十分に補って、楽しんでいます。

きっと、おままごとなんかでも、赤ちゃんにご飯を食べさせるのに、

   このご飯は

   本当には食べられない

なんて、とっくに知ってるんじゃないでしょうか。

あるいは、

   この包丁は

   本当には切れない

なんていうことも、子供とは言え、きっととっくに知っているんだと思います。

つまり、知ってはいても、そこを乗り越えてイメージで遊ぶんですね。

この、イメージで遊べる力が、大人なんかよりずっと強力なんでしょう。

サンタクロースを子供はいつまで信じるか

で、ひとくちに「子供」って言ったんですが、ここでの子供っていったい

   何歳から

    何歳ぐらいまで

なんでしょうか。

一般に

   サンタクロースが

    実際にはいない

ということを知るのは、

   おおよそ9歳ごろ

なんだそうです。ちょうど、

   千と千尋の神隠し

    の「千尋」

の年ごろです。

もちろん個人差があって、ある人は小さな子供のころから、サンタなんていない、

と教えられてしまったり、中には中学生になっても信じている人もいたりします。

でも、おおよそは9歳(小学3年生)あたりのようです。

ところで、この9歳という時期は、子供の発達ということで結構大きな変化が

見られる時期のようです。

たとえば「記憶」のし方については、9歳までは見えたものをそのまま記憶する

  「映像記憶」

という方法で記憶します。

なので、「神経衰弱」なんかをやらせたら、大人よりもとても強いんですが、

これが、10歳を過ぎるころから、急に弱くなってしまいます。

これは、映像記憶ができなくなって、変わりに、

   ハート、エース、クラブ、6…

みたいな言葉で、言うなれば抽象的なことを記憶するという方法に変わるからなんですね。

その他にも、9歳までの記憶は

   感覚的、映像的

    ⇒ 断片的

な方法です。

10歳を過ぎると、いろいろなもののつながりが分かってきて、

同じ将来のことに関しても、

   1ヵ月後 と

   10年後

が違うということを区別できるようになるし、また

   チャムシップ

なんて呼ばれる現象で、同性の友達ととても親密な関係ができるんですね。

そしてとうとう、

  「サンタクロースは

   現実にはいないんだ!」

ということを理解する年齢になるんですね。

画像(子供)

じゃあ、今度は何歳ぐらいからサンタクロースを想像することができるんでしょう。

ということですが、それは

   3歳から

のようです。

2歳までは現実も空想も区別できずに、ごっちゃになったままなんですが、

これが3歳になると区別ができるようになります。ある意味、

   ウソもつける

ようになるんですね。あるいは

   もし明日雨が降ったら…

みたいな仮定のことにも答えることができるようになり、

(2歳だと、「あめふってない」というだけ)

また、他人と自分を区別して

   わたし

という言葉も使えるようになります。

そして、

   鉛筆をロケットに見立てる

ことや、

   園長先生のサンタクロースを

   本物のサンタクロースに見立てる

ことなんかができるようになるんですね。

まとめ

ということで、人がサンタクロースの存在を信じて楽しむことができるのは、

おおよそ、3歳から9歳の間と言えるでしょう。

この短い時間は、子供といっしょに

   サンタクロースごっこ

で遊んであげたいものだと思います。

多少頼りないサンタクロースになっても大丈夫です。

そして、お兄ちゃんお姉ちゃんになったら、今度は親と一緒になって、

弟、妹にサンタクロースの夢を与えてあげる、なんてできたら最高ですね。

他  サンタクロースって嘘?

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