「どうやって答えを見つけましたか?」
人間は社会性の動物って言われてますが、
実際のところはどうなんでしょう?
「俺は
誰の世話にもなってない
自分の力だけで、
一人で生きてるんだ!」
なんていう人も、ずいぶんいるんでしょうね。
あるいは、その逆で
「一人で生きられると
思うんなら
無人島にでも行け」
なんて言う人もいそうですが。
社会性の動物って、どういうことなんでしょうね。
ちょっと考えてみたいと思います。
人間は社会性の動物って言われてますが、どうなんでしょう?
動物の中にも、
たった一人だけで生涯を生き抜く動物や、
家族が助け合って、あるいは親が子を助けて
生きる動物など、いろいろあります。
で、人間の場合は、人間同士で助け合って
生きてるので、社会性の動物って言われるんだと思います。
ただ、この助け合いが、当たり前のことになっちゃってるので、
気づかないだけなのかもしれませんね。
ところで、
私が放送大学で、
教育心理学概論
という科目を受講した時のことなんですが、
そこで、
面白い実験
を紹介してくれてました。
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場面は、ある部屋の中に
実験者と参加者がいて
実験者は
「天井から2本の紐が下がっています。
片方を持って手を伸ばしても、
もう一本には届きません。
この2本の紐を結びつける方法を
考えてください。
床には、椅子やペンチ、電源コード、紙、釘
などいろいろなものが置いてある。
あなたならどんな解を思いつくだろうか。」
と参加者に問いかけます。
参加者が
「椅子に乗ったら」
とか
「電源コードで紐を長くしたら」
などを思いついて実験者に伝えると、
実験者は
「他の解き方はないでしょうか?」
とたたみかけます。
この「別の解」は結構難しくて、
5分以内で解ける人は少ないそうです。
そこで実験者が
次のようにヒントを出します。
・実験者は何気ないふりで
部屋の中を歩き回り、
偶然そうなったかのように
肩で片方の紐を
揺らして見せる。
そうすると、このヒントが出された後、ほとんどの人が、
1分以内にこの問題を解くことができたとのことでした。
解き方は、
片方の紐を大きく揺らしておいて、
もう一方の紐の端を持って、
揺らした紐がこちらに寄ったところを捕まえる、
でした。
★奇妙なのは この後
上のように解いた人に
「どうやって答を見つけましたか?」
と聞いても
「答はそれしかありませんからね」
「ぱっと思いついたんです」
などの答が普通で、
実験者のヒントのことを話す人はほとんどいなかったそうです。
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本当は、誰かに助けてもらってできるようになったのに、
それに気づかず、
自分だけの力で
できたような気がしてしまうことも多いのかもしれませんね。
もしかしたら、このブログもそうですが、
ネットで何かを検索して、やり方が分かったなんていうのも、
「助け合い」
のひとつの形なのかもしれません。
これも「社会性」ということなんでしょう。
人間は一人では生きられないって本当でしょうか?
以前ブームになった、
アルフレッド・アドラーの心理学の中でも
「全ての悩みは
対人関係の悩みである」
とまで考えてましたね。
そして、つまるところ
「人は
一人ではいきられない」
のだ、ということを言ってました。
ただ、本当は周りの誰かに助けられていても、
そのことになかなか気づかないのかもしれません。
きっとここで
こんな風にブログを書いていられるのも、
読んでくれている人をはじめ、
いろんな人のおかげなんだろう、といまは思います。
そう言えば 幸福学では
幸福のレシピ
として3つあるうちの最初が
「人とのつながり」
とのことでした。
気付かないうちに
いろんな人とつながっているんでしょうね。
でも、私も人付き合いは得意じゃ無い方なんですが、
どうやったら、うまくできるんでしょうね。
ちょっと悩んじゃいそうです。