間違いやすい言い方での指示は、よく考える必要があるため良くない

     「こぼさないように!」

他の人に何かを話すとき、分かりやすく話すって、とても大事ですよね。

私が自己啓発に取り組んんでいた時に、

石井裕之さんという方の言葉で、

  「先のことを考えて怖がるな」

  「いまこの瞬間にできることは何か

    を考えなさい」

という言葉がありました。

いや、ここで話題にしたいのは、

   言い方の形式

であって、決して

   内容のこと

ではないんです。

ただ、とりあえずこの内容に関しては、

これは、未来のことを考えて怖がっても、何も得することはない

だから、いまできる最大限のことを考えるほうがよい、ということでした。

石井裕之さんによると、

悩みというのは、未来のことか過去のことで、

未来を心配するか、過去を悔やむかとのことでした。

これ、じつは「マインドフルネス」という考え方と同じだったんですね。

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間違いやすい難しい言い方で指示をしていないか?

さて、最初に出てきた言葉、

  「先のことを考えて怖がるな」

  「いまこの瞬間にできることは何か

    を考えなさい」

の言い方ですが、最初の方の言い方が

   ~するな

で、後の方が

   ~しなさい

という、否定形と肯定形になってますね。

ところで、否定形って、考えるのは難しいんだそうです。

たとえば、

  「私は学生です」

っていう言葉は、とても素直に理解できますが、

  「私は教師ではありません」

なんて言われてしまうと、ちょっと考え込んでしまいそうです。

   この人は、どうして

   教師ではない!

   なんて言ったんだろう?

なんて、いろいろ憶測を働かせる必要が出てきたりしますね。

そう言えば、猿などの動物でも、

   そこに犬がいる!

ということは認識できても、

   そこに猫はいない!

なんていうことは理解できない、って聞いたことがあります。

否定形の理解って、言葉をもつ人だけのように聞きました。

考える必要がある言い方は、なかなかやりずらい

これは、NLPを勉強していたときの話ですが、

  「北極の白熊を

   イメージしないでください」

なんて言われたら、

   つい、白熊をイメージしてしまう

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とありました。

言われなければ白熊などイメージしないのに。

そう言えば、10数年前、銀座駅前大学というのがあって、

そこのセミナーの2次会で、

  「こぼさないように持っていってね」

と子供に指示すると、こぼしてしまうという話を聞きました。

これは
   こぼす

ということを、子供がイメージするため、こぼしやすくなってしまう。

でも、

  「上手に持っていってね」

と指示するとこぼさずに持っていく、という話も教えてもらいました。

じゃあ、どう指示すればうまくいくの

そう言えば、私はいまほとんどビールを飲んでいません。

以前、ビールを毎日飲んでいたころ、

太るのがいやで、自分に何度も暗示をかけようとしたことがあります。

  「夜はビールを飲まない」

  「夜はビールを飲まない」

   ・ ・ ・

勢いで何日かビールを飲まないこともあったのですが、結局は無駄な抵抗でした。

なんと意思が弱いのか。 自己催眠も全く効きませんでした。

で、ふと気づくと、

   あれ、

   何故いま私は夜、

   自宅でビールを飲まないのだろう?

と考えてみたら、思い出しました。

高校の同期に医者がいて、その彼が酒の席で

  「血糖値を下げるのは、芋焼酎だけだ」

なんて私に言ったからでした。

  「血糖値を下げるのは、芋焼酎だけだ」

  「血糖値を下げるのは、芋焼酎だけだ」

その言葉が、酒の席にも関わらず、頭にしっかりこびりついてしまい、

その後、

   芋焼酎を買いに行き

ほぼそれ以来、夜は芋焼酎のお湯割りだけになっていました。

気がついたら、いつの間にか、

  「夜はビールを飲んでいない」

そう言えば、これがきっかけで体重が結構減ったんでした。

あと、少し前の話ですが、テレビで少年野球のコーチをしていた人が、

  「高めのボールに手を出すな」

と指示すると、高めのボールを意識してしまうので、どうしても高めのボールに手を出してしまう、と言っていました。

だから、

  「低めのボールを狙え」

と指示するとのことでした。

こう言えば高めのボールに手を出さなくなる、と聞いてなるほどと思いました。

この指示の仕方、感心しました。

まとめ

誰かに指示をするときは、

   ~するな

という、否定形の指示よりも

   ~しなさい

という、肯定形の指示の方がうまくいきそうですよ。

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