認知症と生きる 地域で支える・4プロジェクト

放送大学・「認知症と生きる」第15章

  地域で支える・4プロジェクト
  認知症と生きる 地域で支える[15章D] 4プロジェクト

講義内容の整理

認知症を地域で支えるための活動のひとつに、奈良県で行われている

  若年認知症サポートセンター
  「きずなや」

があります。

その代表の方によれば、「働く」ということをテーマにして、若年認知症の人だけでなく、障害者の人だったり一般の人だったりと、さまざまな人とのコラボで活動をしています。

ここではこの「きずなや」の代表の方が取り組んでいるプロジェクト

  大和橘を育てるプロジェクト

  梅園の跡地の再生プロジェクト

の紹介がありました。

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大和橘を育てるプロジェクト

奈良県奈良市にある大和橘園でのお話しです。

 ・どのようなプロジェクトとして
  植えているのですか

昔、垂仁(すいにん)天皇が病気になった時、田道間守(たじまのもり)が不老不死の実を探して持ち帰った、という由来があります。

今は奈良の街では育てているところがありませんが、左近の桜、右近の橘といった文化勲章の花でもあります。

そういうものが奈良にないというのはさびしいということで、他のNPO法人が橘プロジェクトを発足させました。

そして植えるこの場所が見つかったので、「きずなや」の方で認知症の人たちと一緒に、高齢者の人に育て方を聞いて管理し育てるということをしています。

この大和橘のプロジェクトで他のNPO法人ともつながることができ、地域の活性化に役立てています。

 ・他のNPO法人とも
  コラボレーションですか

コラボレーションしながら、それが地域の名産品となり、地域活性化になればいいなと思いスタートしました。

梅園の跡地の再生プロジェクト

こんどは、「追分梅林」という場所での話です。

見た通りで、ここは古木ばかりで、状態はよくありません。

昔はこの土地で梅を育てていましたが、今はもう使えない状態です。

でもここは街中から車で10分ぐらいと、着やすい場所です。

街中では火を使うことがとても難しいので、子供会でバーベキューをなどといったことができません。

近くに「子供のもり」という県立公園があり、お弁当を食べられる大きな芝生はありますが、火は使えません。

そんなとき、ここなら火を使っても問題がないので、バーベキューもできます。

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 ・この場所へはどういう形で
  たどり着いたのですか

ここは「追分梅林農業法人組合」が管理していた土地です。

ですが、みなさんの若い頃に作ったものが、今は高齢化して管理ができなくなっていました。

たとえ元に戻すとしても、その後守るのは誰か? という話になったとき、

  もっと若い人たちに
  残していこう

ということで、私(「とまりぎ」の代表)に声がかかりました。

この場所を地域の人の癒しの場にする、あるいは奈良の観光地として復活させたいということです。

これまでは人手がないということで、話が進まなかったのですが、復活させようというメンバーが集まってきたので、スタートすることになりました。

 ・これもコラボしながら
  ということですね

そうです。

★以下は講師の先生方の解説です。

大和橘の栽培、文化遺産の古民家の利用、梅園の利用など、

地域の課題を認知症の人の他に、地域の人たちを巻き込んで盛り上げるという手法は素晴らしいです。

さまざまな人が抱えている課題や問題を一緒にして、みんなで暮らしやすい町にするという考え方がとても分かりやすいです。

今後の展開が楽しみです。

この講義を受講して

若年認知症のような、まだ働ける人だったり、障害者の人だったりが社会に参加して仕事をするためには、

やっぱり経営者としてのセンスを持った人が、リーダー的に引っ張って行く必要があるのかな、ということを感じました。

以前、障害者の施設でおいしいパンの販売で非常にうまくいっている施設を思い出してしまいましたが、

そちらでも障害者の人と健常者の人とが同数ぐらいで仕事をしていて、製造や販売をきっちりと取りまとめた方の力が大きかったことを思い出しました。

参考

  (認知症と生きる 地域で支える[15章A] 1取り組み)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章B] 2認知症カフェ)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章C] 3安心の条件)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章D] 4プロジェクト)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章E] 5サミット)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章F] 6企業)

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