認知症と生きる 地域で支える・1取り組み

放送大学・「認知症と生きる」第15章

  地域で支える・1取り組み
  認知症と生きる 地域で支える[15章A] 1取り組み

講義内容の整理

今、認知症になっても安心して暮らせる街にするためのいろいろな取り組みが、各地で行われていますが、

この章では、それらの取り組みのいくつかの紹介が中心となります。

自分が住み慣れた地域で安心して暮らせるために、どんなことが必要になるのか、ということを勉強して行きます。

乳がんの正しい知識を広めるための「ピンクリボン」というシンボルに似たものとして、

認知症でもオレンジリングやオレンジプランなど、「オレンジ色」がシンボルとして利用されています。

ここではこれらの活動についての勉強です。

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オレンジリング

2004年に、それまでの呼び方の「痴呆」という言葉がよくないということで、「認知症」と呼ぶようになりましたが、同時に

  「認知症を知り
   地域をつくる10カ年」

の構想を基にして、認知症の人や家族が安心して暮らせるようにとの、認知症の普及啓発キャンペーンが始まりました。

そのキャンペーンのひとつに、

  「認知症サポーター
   100万人キャラバン」

があります。これは

  日本全国に認知症のサポーターを
   100万人養成しよう

という目標のキャンペーンです。

そして各地で、

  「認知症サポーター養成講座」

が開催され、この講座を受けた人が

  「認知症サポーター」

として登録されました。

その時に、「認知症サポーター」の証として、オレンジ色のリング(オレンジリング)が手渡されました。

オレンジ色は暖かい色ということで、「手助け」の意味があるとのことです。

2005年に始まったキャンペーンですが、この100万人キャラバンは2014年末の段階では、既に580万人の人がオレンジリングを手にしたとのことです。

それだけ認知症に対する認識は、一般にも普及が進んできたと言えるのでしょう。

オレンジプラン

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厚生労働省が2012年に公表したオレンジプランと呼ばれる5か年計画です。

2013年から5年かけて、認知症に関する政策を進めていく具体的な7つの項目の内容が示されています。

その中で、第3項目目から第5項目目までの3項目に渡って、地域での計画が盛り込まれています。

  地域での生活を支える医療サービスの構築
  地域での生活を支える介護サービスの構築
  地域での日常生活・家族の支援の強化

このように、厚生労働省の施策の中でも「地域」での暮らしを念頭に置いた計画が中心となっています。

認知症の人が、あるいは我々が認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らせるような状況の実現に向け、オレンジプランの中では「地域」での計画がより重要ということで計画されています。

5番目の項目の

  地域での日常生活・家族の支援の強化

の中では「認知症カフェ」があがっていますが、これは地域での日常生活・家族支援の強化のための活動のひとつです。

認知症の本人や家族、地域の住民、専門職の人など、誰でもが参加できて集まれる場所を提供しようというもので、こういった取り組みが日本の各地で進められています。

この講義を受講して

私はこの講義を受講するまで、オレンジプランやオレンジリングは知りませんでした。

ただ、最近テレビなどで認知症に関する報道が増えたように感じます。

地元での主として高齢者の集まりの場が設けられたことは知っていましたが、この講義を受講してみて、こうした集まりに顔を出してみようかという気持ちが湧いてきました。

参考

  (認知症と生きる 地域で支える[15章A] 1取り組み)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章B] 2認知症カフェ)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章C] 3安心の条件)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章D] 4プロジェクト)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章E] 5サミット)
  (認知症と生きる 地域で支える[15章F] 6企業)

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